ドッペルゲンガーだ
寒いですね・・・しかし、我が家の庭には春が訪れました。
白梅のつぼみが花開き始めましたよ。ああ、可愛らしい。
ところで。
今朝、不思議なことがあったのです。
いつもの時刻に家に鍵をかけ、会社に向かうべく自転車に鞄を積んでいた
ところ、足元を通り過ぎてゆく長いシッポ。
はっ!とシッポの行く先を見たら・・・ちょうど華夷♂が隣の敷地との境にあ
る塀に飛び乗るところでした。
「あっ、こら!!」
華夷は家猫なので、ほぼ家に籠もりきりなのですが、たまに脱走してはす
ぐに逃げ帰ってきます。何年も前、二十日ほど行方不明になって、骨皮筋
衛門のほとんど骸骨状態にまで痩せ、大怪我をして帰って来た事もあり、
外に出すときは注意しているのです。
たまのお散歩なら良い。しかし、今日のこの寒さ(晴天なれど凄まじい風!)
では、きっと数分も我慢できずに家に逃げ帰るでしょう。
しかし、私はもう会社に行かなくては間に合いません。
「華夷!ダメだってば。戻っておいで!」
大声で呼んでも、塀の上で微動だにせずこちらを見ているそいつは近づこ
うとはしません。
ここは心を鬼にして放ったらかして出かけるか・・・と一瞬考えたのですが、
ふと考え直しました。
・・・華夷、いつの間に私の目を盗んで外に出た?!
まさか、と思いつつ家の鍵を開け、猫用コタツの布団をがばっ!と開けて
見たところ、何と!寝ているではないですか、華夷がそこで!!
寝ぼけた様子で私の顔を見て、また寝てしまいました。
びっくりした私は再び外に出て家に鍵をかけ、先ほどの瓜二つ猫の居た
辺りを眺めてみましたが、ヤツの姿は既に消えていました。
言ってはなんですが、華夷は見た目に特徴があります。
アビシニアンと何かの雑種を掛け合わせたような姿で、かなりの美猫(老
猫ですが・・・飼い主は親バカ)なのです。明るい茶の毛に左右対称の虎
模様が入っています。
そして、華夷を拾ったのは今から14年ほど前、今住んでいる家ではなく
引っ越す以前の家(今の家から2駅離れている)の前でした。
親戚猫がこの辺りにいるとは到底思えない。
あれは猫版ドッペルゲンガー?華夷が居眠りしている間に抜け出た猫の
生霊でしょうか???何にせよ、そっくり瓜二つでありました。
朝っぱらから狐につままれたような体験をして、首を傾げながら会社に向か
った私なのでした。


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